在宅診療について

当院の在宅診療の特徴

 長年この分野に携わってきましたが、思うところがあり、現在では常勤医師は院長の私一人としております。複数人医師がいるとどうしても方針にブレが生じる恐れがあるからです。従って、どんどん常勤医師を増やす拡張方針は取っていません。

ただ在宅のみに特化せず、外来診療も必要と考えており行っておりますので、週一回程度勤務する代務医師数名には手伝ってもらっております。代務医師が診察している場合でも、私がすべての患者様を把握し、話し合いながら進めております。ただ私自身50代半ばを超え、以前と比べややスピードやパワーは欠けるかもしれませんが、責任の所在はすべて私にあると思っていただいて結構です。

ところで、 今までほとんどの方は、人生の最終場面において正直人任せでしたが、今後はますます自己決定をする時代に確実になっていきます。とても良いことなのですが、その分将来の自分の生き様(逝き様)を自身で決めなくてはなりません。おそらくは自分史をノートに書いたり、皆で考える“人生会議”なるものも行われることでしょう。私自身、それを公的に推進していく立場にもあります。

ただ、すべての人が果たしてうまくいくでしょうか。戸惑ってしまう方々も結構いることと思います。人生会議などを行うことはとても大事ですが、それを超越し大きく支えてもらう存在が必ず必要です。私は特に今後、この点に力を入れていきたいと思っております。大勢の方の生き様(逝き様)を診察しながら、経験や知識もそれなりに蓄積させていただきました。また、市内での医療、介護職のネットワークも豊富に築き上げました。まだまだ力不足ですが、少しでもここを支えることのできる存在になることが方針であり、夢でもあります。

当院での在宅診療を希望する方へ

※基本病状問わず診療いたしますが現在以下の方はお断りしております。
  • 25歳未満の方
  • 医療機器フル装備の方(人工呼吸器など)
  • 痛みのコントロールが非常に困難な方
  • 特殊な点滴(輸血・血液製剤など)を実施希望の方